Night Train(III) 東京発九州方面

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 かつて最大の幹線であり、最も華やかだった東海道線東京口。事実上1往復となった現在からは想像もつきませんが、カメラを握るようになってからの貴重な記録を、どうぞお楽しみ下さい。

 平成12年5月、上京に備え熊本で発車を待つ”はやぶさ”。この時既に「58654危うし」と地元の新聞には載って、危機感はあったのですが、熊本以南を失った”はやぶさ”には危機感をあまり感じていませんでした。この時は、「ああ、止まってるな!」程度の感覚で、既に用途を終えている(熊本、博多間で2回電車特急に抜かれてしまう)、ということにも気付きませんでした。
 翌年、「やはり乗っておこう。」と思い、熊本から乗車。熊本での乗車はほとんどありません。やはり目的は博多東京間で、その先は車庫の確保といった車両の運用上の理由と思われます。仮に”はやぶさ”に乗り損ねても、最終”のぞみ”でその日のうちに自宅に帰れます。正直言って、次回の改正が心配です。
 同列車は門司でEF81、下関でEF66に交換されます。今日の東京までのカマはEF66 53号機(下関運転所)です。
 翌年同列車でEF66の撮影を試みると、既にこの位置には柵が設置され、撮影が不可能になっていました。私も含め、マナーが悪かったのでしょう。
 ”さくら””はやぶさ”の関門間のカマはEF81 400番台。この区間はヘッドマークはありません。平成15年、門司にて撮影。
 九州3往復体制で、まだまだ安泰と思っていた頃の”あさかぜ”。名古屋駅では”あさかぜ”出発を確認して、夜間営業のホームのキヨスク(コンビニ)が閉店しました。時間的にも最高だったのに、廃止とは、まさに「無念!」
 拝啓 JR様、”SLやまぐち”号は、どの列車で取材させて頂けるのでしょうか。多客臨でいいから復活させて!
 平成16年夏の撮影。
 写りが悪いのですが、これはリバーサルから。”ムーンライト八重垣”の機関車交換中に岡山駅に停車した、1レ”富士”です。
 この列車の富士山形のヘッドマークは、戦前初の1、2等特急”富士”のヘッドマークを模したものと言われています。”さくら”廃止まではそうでした。
 ”さくら””はやぶさ”の運用の都合から、この列車まで24系25形に14系14形、15形入り乱れていており、ステンレス帯に白帯が混じり、編成美とは全く無縁の世界でした。大変悲しいが、一番華やいだ九州特急までこうなのです。寝台特急の現状を雄弁に物語っています。
 なお、カマは下関のEF66 47号機です。
 平成16年秋に、周遊券で九州に行きました(周遊券も制度が難しく、売るのを嫌がりますよね!)。自由席ならどれだけ乗っても追加料金がかからないので、帰り際に大分に寄りました。すると、上り2レ”富士”がまさに出発準備中でした。撮れてラッキー!カマは大分からEF81 413号機(所属 大分運転所)です。
 平成16年冬の、尾久客車区のイベントにて。インチキですが、EF65 1118号機(レインボー専用機、横に大きくEF65と書いてある)です。
 国鉄全盛期を彷彿とさせる、65P最後の4両。しかもそのうち3両は、JR貨物所有でした。現在存命なのは、貨物は535号機、東日本の501号機だけです。(勿論ご存じですよねえ!)勿論皆様ご存じ、高崎機関区のイベントでの一コマでした。
 平成17年2月、”さくら”廃止目前の姿。このポップなヘッドマークももう見られません。カマはEF66 43号機です。名古屋駅4番ホームにて撮影。
 翌昼12時近く、”さくら”長崎到着の姿。こんな時間のため、既に使命は終えていたのでしょう。もっと遅くまで待って、上り”さくら”も撮影したい気はしましたが、”いそかぜ”も撮りたかったので、早々に退散しました。
 何でもない田端のPFに、ただの24系25形ですが、最後の寝台急行、”銀河”の上り名古屋駅到着の姿です。深夜1時、”ムーンライトながら”の次に早く東京に着きます。しかも横になれる!メリットは大きいのですが、時間が余りにも悪く、名古屋で乗る人はほとんどいません。
 平成17年12月、大雪のため名古屋駅で立ち往生する”富士””はやぶさ”。定時22時42分の所、翌3時近くまでこのままでした。寝台料金は返ってこないので、返金はほとんどの乗客は3,150円でしょう。この時は、どの地域でも皆大変でした。
 平成18年2月、早朝の京都駅で撮った下り”銀河”。カマのナンバーは注目です。
 同3月に東京駅で撮影した”富士””はやぶさ”。同じ東京着でも”銀河””出雲”は、早朝ラッシュ前のためお迎えの機関車が入りますが、朝のラッシュ後のこの列車は、9番線で機回しし、到着30分後に10番線を発車します。ああ懐かしの11番線!
 でも、”出雲”もなくなると、これが本当に最後の東京駅発着の寝台特急になってしまいます。永いこと残って欲しいのですが、一番必要なのはやはり「有料乗客」なのです。皆さん、なるべく機会を見つけ乗車しましょう。
 18年5月、余りにも遅れ下関で運転を打ち切った”富士””はやぶさ”。しかし普段ならそそくさと切り離して立ち去ってしまうEF66を、じっくり写す機会ができたのは幸いでした。
 翌日熊本駅に到着した”はやぶさ”。やはり機関車の塗色は今の方が美しいですよ!
 その2日後大分駅で出発準備をする”富士”。列車が変わってもヘッドマークが変わらなかったのは立派。平成18年度10月改正、これで40番台の列車が無くならないよう気をつけなければ。
 平成18年の夏シーズン、名古屋駅で出発を待つ”富士””はやぶさ”。4分停車は、実は横浜より長いんです。上り”ムーンライトながら”発車の約1時間前なので、名古屋遠征の最後の駄賃で撮られては如何ですか?なお停車は4番線、撮影は反対5番線(下りホーム)です。
 平成18年夏シーズンの大分にて撮影した”富士”。今日はED76 66号機が仕業に入っています。
 同日、”ソニック”で追い越し、先回りした門司にて撮影した”はやぶさ”。すでに機関車はED76からEF81 410に替わっています。この後一旦門司港方引上線に入り、7番線に入線する”富士”の、ED76切り離し後に前方から連結します。ここで行われることは、下り上り共に一大イベントです。
 翌朝門司港に入線する下り”富士””はやぶさ”です。本当にこれ1両きりなんでしょうか。
 EF81を切り離すと、まずは41レ”はやぶさ”のお迎えがやって来ます。今日は92号機でした。
 ”はやぶさ”が切り離され、先に牽引されると、次に1レ”富士”のお迎えが。今日は70号機です。やはり大正の昔から1,2レは”富士”で決まりだったんですよ!
 でもこのまま、19年3月も安心できるのでしょうか。

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