Night Train(V) 山陰方面

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 かつて九州方面並みに活況を呈していた山陰方面。”出雲”廃止で、本当に寂しくなりました。そんな最後の記録を、どうぞ。
 平成13年夏、山陰を青春18きっぷで旅行した時のこと。大阪から”ムーンライト八重垣”に乗車すると、岡山までPFなのは当たり前ですが、岡山からはDD51で、「後藤所だ、当然か!」と思っていると、米子から何故かこの写真のカマ、EF64 9号機が。ラッキーはラッキーでしたが、中勾配形機関車が平坦線だけとは。荷が軽いのか、調子が悪いのか。しかし当時でも電化された伯備線用の電気機関車は、JR西は他にはロクヨンの1号機しかなく、当然の措置か。
 平成15年冬に、先回と同様であるよう期待をして乗車した”ムーンライト八重垣”。岡山に迎えに来たのはやはりDD51でした。薄暗い中米子で同様の期待をしたものの、残念ながらやはり無理で、終点までこのカマが牽引しました。この頃からEF64は危なかったのでしょう。
 ”サンライズ”登場で地元の停車がなくなり、無縁となっていた”出雲”。緩急車に特殊弁をつけ遠隔操作する尾久〜上野間のような低速ではダイヤに支障があるので、反対側にも機関車を繋げプッシュプルで運転しています。これは現在の”富士””はやぶさ”を品川から誘導した、この日の”出雲”のカマです。現在東京駅下り先頭方には柵が設置されカマを前から捉えるのは事実上不可能になっています。どうしても撮りたければ横浜がお薦めと、関東のファンは言っていました。試しては如何ですか。この写真を写した後、”出雲”に乗車しました。
 これも先日出した気がしますが、そのまま乗車して撮影した、出雲市駅での、”出雲”です。後藤のDD51、何も言うことはないでしょう。
 同日夕刻の回4レ”出雲”出雲市駅入線の瞬間。午前に出雲市で終点となった列車は、昼間には出雲電車区で整備の後、朝と同じカマで折り返します。このシーンではスピードライトを焚くわけにもいかず、撮影は苦労しました。
 なお、カマは上りの米子で交代します。
 出雲市で捉えた”サンライズ出雲”です。乗車率はまあまあと聞きますが、交直流版などの続編が出てこないのが、現在の夜行列車の現実を何よりも雄弁に物語っているのでしょう。確かに寝台列車は、夜行バスに比べると値段は高い!しかし景気はやっと上向き、これからは贅沢夜行列車のニーズも増えてくるのでは?
 これも先日使った気がしますが、京都駅に到着した下り”出雲”。機関車交換の準備をしています。
 準備完了、出雲市に向けて出発進行!
 なお平成9年当時の”出雲1号”は、代表ページに使っているので、割愛しました。
 余部鉄橋を渡る、下り3レ”出雲”。シルエットでハッキリしませんが、先頭の凸型(DD51)が何となく分かると思います。
 東京駅に到着した上り4レ”出雲”。到着すると直ちに折り返しの準備をします。”銀河”牽引機に牽引され、”出雲”は走り去ろうとしています。
 こんな所でしょうか。しかし今後は、定期は”サンライズ出雲”のみで、”ムーンライト八重垣”さえ多客臨でしか運行されません。今後は、多客臨や季節臨などで復活することを願いたいですね。

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